先日、怪我で長い間休んでいる選手と話しました。

 

怪我する前はバリバリレギュラーで活躍していたのですが、今はもっぱら見学とストレッチの毎日です。

 

「調子どう?」と声をかけると「普通っす」と帰ってきました。

 

私が知りたいのは、怪我の治り具合よりも、焦りがないか、諦めてていないか、動けないストレスが溜まりすぎていないか、興味がなくなっていないか、ということ。

 

「普通っす」

と言われても「そうなんだ」では終われないのです。

 

いきなり今の気持ちを聴くのではなく、最近何をしてる時が楽しかったかとか、家で何して過ごしてるのかなど、何気ない会話で気持ちを緩めつつ、メンタル的にはどんな状態かを探っていきました。

 

数ヶ月練習に参加できていないその選手は、早く治したい!という気持ちも薄れ気味だなーと感じました。

何度か「どっちでもいい」という発言もあり、早く治りたいけど自分ではどうにもできないもどかしさに疲れているのかな?とも思えたのです。

 

こんな時は1度しっかり感情を出させてあげることが大事になってきます。

 

最近の生活ぶりの話から、少しずつ感情にフォーカスした会話をしていきました。

 

やっぱり出てきたのは、自分のポジションを奪われてしまうかもという焦りや恐怖なのです。

でも、それを感じてしまうと余計に不安定になるので、現実から目をそらすことでネガティブな感情を感じないようにしたり、試合に出られても出れなくても「どっちでもいい」、と言い聞かせたりしていたようです。

 

自分の気持ちに焦点を当てた会話をすることで、改めて「やっぱり早く復帰したい」と気づいた選手。

復帰したならすぐに以前のようなプレーがしたいと話していました。

 

だったら今できるベストなことはなんだろうね…

そんなことを考えているうちに「今だからできること」が見えてきた選手。怪我をチャンスと捉えた瞬間表情が変わってきました。

 

マイナスの感情を見ないようにすることよりも、向き合い吐き出してみることで、見える景色が変わってくるものです。

 

感情を聴く時間をあえて設けることの大切さを感じました。