愛知の現場からの帰りです。

 

職人さんたちの大会に出る選手たちは、日々非常に細かい精度にこだわり、神経を傾け、集中力をコントロールしながら練習をしています。

 

私が担当するのは、娘と変わらないほどの、幼さが顔にも言動にも残る選手。

話していてもヤンチャな部分が見え隠れし、自分の意見もはっきり口にする方で、初めて会った時は正直「私で大丈夫かな…」と不安になりました。

上司の方も「あの子は言うことは立派なんだよ」と言われる程、軽々しく大きな目標を口にして、強がっている印象を受けたのです。

 

ところがその印象とはうらはらに、私との面談の中でやってみようと決めたことにはしっかりと取り組み、指導者からのアドバイスも素直に聞き、上手くいかないところはトライアンドエラーを繰り返して検証していき、ここ数ヶ月で着実にスキルアップしてきているのです。

練習で1つの製品を作るごとに点数がつけられるのですが、その点数もどんどん良くなってきて、2週間前の面談で決めた目標の点数も先日クリアし、今日会った時は開口一番「○○点取りましたよ!」と笑顔で嬉しい報告をしてくれました。

前回会った時に、この点数を取るために話し合った課題にもちゃんと取り組んだとのことでした。

 

今日の面談の中では、まだクリアしなければならない課題がいくつか挙げられました。でも、それに取り組むのが億劫なのも、選手の言動から見てとれました。面倒だと思う気持ちもよく解ります。

でも、そこで「やらなきゃ目標達成できないよ」と言ってしまうと、とたんに目標は、やらなければいけない【義務】や【ノルマ】に変わってしまうんですよね。

 

その選手が大会に出場する理由は、義務を果たす為でもノルマを達成する為でもありませんでした。

 

今日の面談の中で聴けた選手の思いは…

「地元の四国にメダルを持って帰りたい」という思い。

この大会に出場することを、高校の恩師に伝えた時とても喜んでくれた、だから今度は1番いい色のメダルを持って報告に行きたい、先生の誇りになりたい!

と話してくれたのです。

 

強気な発言や、取り組む姿勢の奥にはこんなに熱い思いがあったんだと感動しました。

これが大会に出場する理由であり「頑張りたい理由」なんですよね。

 

義務でもノルマでもないのです。

 

頑張りたい理由を話し終えると、表情がガラッと変わりました。決して大げさではなく、クリアしなければいけない課題について話している時と、別人の様に変わりました。

そして自然と「やります」という言葉が出てきました。

私も嬉しくなる瞬間です。

 

最後は

「今度の時、地元特産の海苔持ってきますね!めっちゃ美味しいから」

と言ってくれました。

 

次回が色々と楽しみです。