先日ご契約をいただいたある男子高校生のチームで、昨日初めての講義でした。
ご挨拶はさせていただいていましたが、やはり初めましてはドキドキワクワクですね。
簡単に改めて挨拶をした後、今のチームの目標を尋ねてみたところ、全員が、ある大会で優勝すること!と答えました。
ところが、自分たちは優勝にふさわしいと思いますか?と訊くと、ふさわしいと答えたのはたったの1人です。
その他の選手に「どうしてふさわしくないと思う?」と質問すると、次から次と◯◯ができていない、◯◯がよくない…と理由がたくさん出てきて、だからふさわしくない、ということなんです。
「じゃあ、皆さんは優勝にふさわしくないと思っているのに、なぜ優勝という目標を立てているんですか?」と尋ねると、誰も答えることができません。
目標と自分たちの気持ちが、完全に不一致をおこしていれば、達成することはできませんよね。
目標は達成可能であることが前提。
不可能であるならば、目標を小さくする、又は自ら目標に近づくしかないのです。
実力的に言えば、不可能ではないチーム。県の選抜メンバーも数人いるのですから、むしろ達成可能な位置にいるので、目標を小さくすることには全員がNOでした。
誰も自分たちの力を信じることができていないのには理由があります。
それは、自分たちが優勝できる理由を知らないからなのです。
つまり、自分たちの良い面に目を向けていないだけ。
「あれもできない、これもできない、でも優勝する!」
と言っている自分を、自分自身が信じることはできるでしょうか?
「これもできる、ここが強い、ここは負けない、だから優勝する!」
と、目標と気持ちが一致していることが大前提なのです。
これは習慣の問題が大きいと思います。
自分たちの良いところに目を向ける習慣をつけていくことが大事。
普段はミスを指摘し合うコミュニケーションばかりでしたが、ちゃんとお互いを、そして自分を承認するコミュニケーションを取ろう!ということで、選手にはこれからの効果的なコミュニケーションの取り方について考え、実践してもらいました。
コミュニケーションには意図があります。
何のために声をかけ合うのか?を考えると、答えは1つ。
「勝つため」なのです。
より勝ちに近づくコミュニケーションをとることで、自分たちの価値を作っていくことができると思います。
優勝にふさわしいチームだと心から思えることが、目標達成の初めの一歩です。