訳あって懐かしいDVDを見ていました。

6年前、息子が6年生の時、サッカーの全国大会出場をかけた決勝戦がテレビで放映されたものを録画したものです。

その大会が、私がメンタルに興味を持った大きなきっかけのひとつでした。

 

元々は、県内では多分真ん中くらいのレベルの、地元のスポーツ少年団のチームです。

のんびりした学年で、勝てば喜ぶことはありますが、負けてもさほど悔しがらず。試合が終わってテントに引き上げてくるときにはすでに、ヘラヘラふざけ合っている姿に、いつも親の方が「悔しくないの⁈」と腹を立てているようなチームでした。強いチームと当たれば平気で「ムリやし」と言うような発言にも情けなさを感じていました。

5年生のある時、当時の若いコーチが「お前たちは全国大会に行ける力はあるから、6年生のKNB杯(全国大会に繋がる大会)で優勝しよう」みたいなことを言ったのです。すると子どもたちは真に受けてしまいました。本当に全国大会に出場するつもりになったのです。

単純な子供たちを見て、私たち親は「まあ、その位の気持ちでがんばらないとね」くらいに思っていました。

ところが、そこから本当に強くなり始めたのです。

勝つことも増え、5年生の新人戦ではいきなり県で2位に。この時点で信じられない快挙でした。練習量が増えたわけでも、内容が特に変わった訳でもなく、おそらく変わったことと言えば「明確な目標を持ったこと」と自分たちの「セルフイメージが変わったこと」だと思うのです。

全国大会に行く!自分達はその力があるチームだ!

この思いがどんどんチームを強くしていったみたいです。

 

そして、6年生になりいよいよKNB杯が始まります。

県内の全てのチーム(確か88チーム)が出場し、全国大会を狙う大会で、みんながこの大会を目標に頑張る大会です。

新人戦で2位になったものの、まだマグレとしか思えない親たちは「決勝トーナメントに行ければいいね」というレベルでした。

そんな親たちをよそに、子どもたちは予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメントも順調に勝ち進みます。あれ?まさか本当に優勝する?という緊張感が流れ始めました。

勝手なもので、準決勝までくると「絶対優勝してほしい!」という思いに変わっていました。その準決勝では、優勝候補の強豪チームを倒し、いよいよまさかの決勝へ…

プロチームも使う最高の舞台に入場してくる子どもたちの姿に、あの子達が…という思いや、たくましさや、こんなにすごい力を持っていたんだということや、とにかく色んな思いが混じって、始まる前から感動でみんな泣いていました。

相手はやはり強豪のクラブチーム。県トレセンのメンバーが5人もいるチーム(こちらは息子1人)です。

前半のアディショナルタイムに先制され、ハーフタイムですでに泣いている子や泣きべその子がいたのがしっかりテレビに映っていました。

でも後半すぐに取り返し同点に追いつくと、その後なかなか決着がつかず、延長戦でも決まりません。

PK戦です。

静まった空気の中で順番に蹴るというシチュエーションに、当然ものすごいプレッシャーを感じ緊張するのでしょう、お互いに決めたり外したり、止めたり止められなかったりで、これもなかなか決着がつかずサドンデスへ。

久しぶりにDVDを見て気付いたのですが、ここでも息子たちはすでに泣いているのです。

決められずに泣く子。順番を待ちながら泣く子。緊張感や不安、勝ちたい!けどダメだったら…多分心の中はグチャグチャで、まだ試合が決まる前から泣いてるんですよね。

対する相手チームは誰も泣いていません。祈りながら仲間を見守っています。

今改めて見ると、この時点で、気持ちの面では勝負はついていたように思います。

結果はPK負けでした。

 

勝負が決まった瞬間、みんな地面に突っ伏して号泣です。6年生にもなると結構大人っぽくなってきたと思っていたのですが、赤ちゃんみたいにワンワン泣いていました。

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ちょっと前まで、負けてもヘラヘラと悔しがることを知らなかった子たちが、大声で、手を地面に叩きつけて、恥ずかしくないの?というくらい泣いていました。試合に出られなかった子たちもです。その時ふと、自分が小学生の時、悔し泣きするほど一生懸命になったことなんてなかったなぁ、この子たち幸せだなぁと、一緒に泣きながら思ったのを覚えています。

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明確な目標を持ち、自分達のイメージが変わったことで強くなったこと。

でも大事な場面で、自分たちを信じきれずに泣いてしまったことや、プレッシャーを力に変えられなかったこと。

どちらもメンタルの影響がとても大きいと思います。

 

この出来事が今の私に繋がっているということを、今日久しぶりにDVDを見て改めて思いました。